神戸旅行U
5月25日、この前の就職活動の続きで、また神戸を訪れる。
今回は、なんと、会社から旅費が出ている。
なにしろ、前回の神戸旅行で神戸を気に入ってたから、かなりラッキー。
まずは乱れてきたおしゃれ坊主を整えねば。と、当然、美容室アレックスへ。
オートシャンプーでドキドキして、テンションをあげ、例の素敵なカフェでお茶を飲み、面接に行った。
面接が終わって、いっしょに面接を受けた人が「よさげな喫茶店に行きたい」と言った。
それならばあそこしかない。早速トゥーストゥースを紹介。
面接で知り合った人たち、5人で、トゥーストゥースに行った。
暗くなっていたので、ろうそくなんかでライトアップ。夜も素敵だ。
席に着くと、店員のお兄さんがにこにこしながら近づいてきた。
「ありがとうございます。今日2回目で。」
と、すごいうれしそうに言ってきた。
ほっといてくれ。はずかしいなあ。と思っているのに、
「昼も夜も。」と、たたみかけてきた。何でそんなに嬉しそうなんだこの人は。
けど、その人はすごいフレンドリーで、かっこよくて、
席のところに来るたびに話をしてくれて、笑いをとってくれた。
「僕、関西ウォーカーのカフェ特集に載ったんですよ」とか言って、豆粒ほどの大きさにしか写ってないのにわざわざ見せてくれたり。
その翌朝に飛行機で札幌に行くことになっていたのだけれど、泊まるところが決まってなかった。
お兄さんと仲良くなっていくうちに、今日はこの人の家に泊めてもらおうという気が沸き起こってきた。
よし、泊めてもらうぞ。と心に誓うと、作戦どおり、面接で神戸に来ていること。みんなと面接会場でで知り合ったこと。みんな遠くから来ていること。面接に通っていたらまた来ること。などの会話を重ねていった。
そして、ついにお兄さんが
「いつ帰るんですか?今日はどこかに泊まるんですか?」
と聞いてきた。
よし!!作戦どおり。
すかさず、
「今夜、宿がないんですよ。。あのー、あなたのうちとか、泊まれないですかね。」
おにいさんがひとこと。「そんなあほな」
無念の作戦失敗。ガードが固いなあ。世の中、甘くないなあ。うまくいくと思ったのになあ。
カフェを出ると、お兄さんに教えてもらった中華街の肉まん屋に行き、それからみんなと別れた。
さーて、今夜はどうすることやら。
と、そこに、路上でポストカードを売っている女の人がいた。
ちょうど売るためのTシャツをたくさんもっていたので、これは隣で売らなければ。と思った。
お姉さんと話してみると、なんと、その夜のクラブのイベントでお姉さんの絵が飾られるらしい。
「真夜中の個展」っていうオールナイトのイベント、一緒に行きませんか?
と、誘われた。
おー。なんという、わたりにふね。
ということで、クラブに行くことになった。
……つづく。