クラブ

クラブって、あんまり行ったことないから知らなかったけど、映画あり、ステージありでかなり面白かった。

なんと言っても、ヨガのステージはすごかった。生ヨガ。

真っ暗なステージ。まわりに人が集まって床に座る。

ろうそくに灯がともる。荘厳な音楽が流れる。

だんだん大音響になって、そのうち、「うーーーーー」という、うめき声が聞こえてくる。

スポットライトがだんだん明るくなってきて、上半身裸体の男が現れてくる。

彼はうめきながら両手を合わせて座禅を組んでいる。

そいで、体がやわらかくて奇妙な動きを披露して、そのうち呼吸が荒くなって、鼻でフンフン息をして、
これはいよいよ宙に浮きそうだぞ。という雰囲気だったけれど、残念ながらそれはしなかった。。

画家のステージもすごかった。

スポットライトがあたっている中に、ストリートキッズ風の画家が現れる。

やっぱりここでも大音響音楽のBGM。

2メートル四方ぐらいの木のキャンバス。しばらくキャンバスを眺める。

それから、よしひらめいたぞという感じで絵の具を溶きだして、刷毛やら筆やらで描いていく。

汗がしたたる。すごい緊迫感。

コンテンポラリーな音楽がだんだん盛り上がっていって、絵も出来上がる。

太鼓軍団のステージもすごかった。

部屋の中に、ものすごい原始人みたいな男がいて、顔も髪の毛も服も全部原始人みたいで、
どうしてこの人はこんな風になってしまっているんだろうと、気になってしょうがなかったんだけど、
実は太鼓チームの部長だったんだな。

スポットライトがあたってて、太鼓をうつシルエットがすごいかっこよかった。

それから、ハンチング帽とサングラスとひげの、DJキッズみたいな、わからないと思うけどカップルズっていう映画に出てくる
「ブッダ」みたいな人が、しーんとした中で、言葉を語る。結構、心に響くものがある。

おもしろいのは、そういう、プロの画家やら、画家の卵やら、歌手やらがたくさんいて、普通に話せるところ。

しかも、彼らはとっても日本人離れのフレンドリーで、すぐに握手したり抱擁したりする。

それで、自分の思想をしっかり語る。そういうことを話す機会が多いのだろうね。

朝まで過ごして、帰るときに飛行場への行き方を聞くと、車で来ている人を探してくれて、その人達が駅まで送ってくれた。

車から降りるときに、ありがとうと言いかけたら、やはりここでも彼らは抱擁を求めてきて、ぎゅっとしながら
ありがとう。また会おう。と言った。

なんか、熱い夜でした。

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