ペットショップでアルバイトしてます。
ちょっとやってみたいなと思って、別に募集もしてなかったけど、バイトしたいですってFAX送ったら
獣医という点を面白がられて軽く採用された。
坊主だのに。
場所は川崎市の鷺沼っていう田園都市線。
店舗はけっこう広くて、ペット用品のスーパーみたいな感じ。
バイト初日、みんなとても冷たくそっけなく、誰も話し掛けてくれない。
何しろみんな勤務年数が長く、おれの前に入った人でも1年半前らしい。
だから新入りに慣れてないし、相手にもしてくれん。
仕方なく、オウムとしゃべっていた。
オウム君はハロー。ちょうだい。おはよう。こけこっこー。などをマスターしていた。
最初、「ぴーかーちゅう」を覚えさせようとした。
だんだん普通のに飽きてきて、いろんなのに挑戦した。
「はげ!」「はげ!」「ハゲ!」とオウムに向かって繰り返しつつ、
おれは何してるんだろう。と寂しさを感じていた。
この前はすごかった。
朝、行ったら、うさぎが大脱走していた。
どうやら前の晩、おれのおりの閉め方が悪かったらしい。
うさぎ入り混じってはちゃめちゃで、
うわー、おまえたち交尾するなー。まだ子供だろ。
と、大変だった。
で、最後にどうしても1匹見つからなくて、おかしいなあ。そのうち出てくるかな。
と思ってたら、いた。
ハムスターの小屋の中で、でーんと寝そべってた。
どひゃー。
その日はさらにアクシデント続きで、おれと一緒に動物の世話してた人がルリビタキを逃がしてしまった。
何しろうちの店は天井が高いからつかまるわけもなく、その日中店内をぱたぱた飛んでていい感じだった。
その日の夜に疲れて落ちてきたところを捕まえたらしい。
この前は紫の服を来た魔女みたいな客が来て、「ふくろうはいないいんですか?
お宅の広告に載ってたんですけど。」と不思議なことを言って突っかかってきた。
あの人は絶対に本物の魔女だったと思う。
それはともかく、うちの店はおすすめ。何しろ店員が動物に詳しい。一番長い人なんか、
動物の飼い方の本を何冊も書いてるほどのすごい人だ。
暇があったら来てみてね。
あと、オウムに教える面白い言葉があったら教えてください。