Work camp in France

 フランスでのワークキャンプ、これは相当ハレンチだった。

 欧米人はすごい。
 仲良くなるためのレクリエーションゲームがやらしいのさ。
 初日のしょっぱなにやるゲームが「椅子取りゲームの椅子が人間にかわったゲーム」
 音楽が止まると、抱きつく。

 アメリカ人少女とメキシコ人少女が奪い合って、
 ぎゃーぎゃーと、「It’s my Keske」と言い合って、  おれを引っ張り合っていた。

 シャイでまじめな韓国人少女は、かなりひいていて、泣きそうな顔をして「あわわわわぁ」と言っていた。
 そんなかんじだから、あっという間にボディータッチに抵抗を感じなくなる。さすがだよねえ。

 ワークキャンプ始まって3日目までには、全員とキッスしていた。
 だんだん抵抗を感じなくなっちゃった、そういうのに。

 念願どおり、欧米人のフレンドリーな感じを身につけたのはいいけど、
ついでにハレンチな感じまで写っちゃった気がする。
これはやばいぞ。友達にあっさりキスしてしまいそうで怖い。
日本の合コンみたいなのりに似てるかもしんないけど、なにしろ酒なしだからな。やつらに酒は必要ねえ。
やっぱり酒は、シャイで理性がある人の飲み物だね。日本人や韓国人が酒好きな理由がわかった気がする。


 いろんなゲームをやったんだけど、いちばん笑ったのは、
男女が交互に仰向けになって、ただし足の方向が一人おきに反対で、
みんなの頭は一直線上に並んで、隣の人の頭はすぐ横にくっついてある。
そいで何をするかって言うと、その列の上に仰向けに人が乗っかってきて、
背中をみんなの手に支えられて浮かんだまま列の上を流されていく。という遊び。
はあ、なんて説明の難しい遊びだ。
しかも、きっと伝わらんな。このおもしろさは。あまりのナンセンスにびっくりしておもしろいんだけどな。

 それから、うなじにキスすると殺せるゲームもなかなか燃えた。
おれは夜に歯磨きをしていた時に、うしろからこっそりやってきたベロニカに殺されちゃった。


 ゲームに飽きてきたら、次はマッサージがはやりだした。
アメリカ人少女のケイトは特にマッサージマニアで、いろんなつぼや技を教えてきた。
彼女にマッサージをしてあげると、気持ちいいところをおした時に、
オーバーリアクションで、「ワーオー」とか「Oh,What are you doing ? Unbelievable !!」とか、
「Oh, yes」とか「昨日よりずっとうまくなったわ、なぜかしら」とか言ってほめられちゃうから、
ついついのせられてしまうんだよ。18歳の小娘なのに、くっそお。


 ワークキャンプの参加者の中には、障害者の人もいて、
途中から参加したモロッコ人男は、女の人に「エヘヘェ」と言いながら触っていくセクハラな人だったから、
これは大変な人が来てしまったと思っていたけど、
さすがに欧米人はたくましく、さわるな。さわるな。とフランス語で連呼して防御していた。

でも韓国人少女は、気が弱いから、断れないでいっつも、アワワワワァと言ってるうちに抱きつかれたりしてた。
しかもすっかり気に入られて、プロポーズされて、キャー。と言っていた。

 彼女がかわいそうだから、たまには助けてあげようと思って、障害者の人に「相撲をとろう」とか言って、
彼女から引き離してあげたりしていたので、今度はおれが気に入られて、
いつも相撲やじゃんけんブルドッグをせがまれる人になってしまって、
困っていたところに、イギリス人男が彼に、「ケースケはホモだ。」と嘘を言った。

そうしたら、彼は半径1メートル以内に近づかなくなったから、追いまわしてやったら、
「うわー、ホモー。」と泣きそうになって叫んで逃げていた。


 フレンチ少女のキャロリンという子は、だいぶ変な子で、
クリスマスイブのご飯の時に、”I want you. from hot girl”という手紙を送ってきて、
食後に腰を振る激しいセクシーダンスをしながら、投げkissをしながら、どんどん接近してきて、
おれは「ヒー、ヘルプミー」と言いながら、逃げ回った。


 おれの誕生日には、みんなにお祝いしてもらった。
みんな、すぐにハッピーバースデーの歌を歌いだすから、20回ぐらいはやったね。
みんなから手紙をもらって、特大ケーキが出てきて。

夕食後には、いきなり全員に取り囲まれて、
服を脱がされてマッサージオイルでマッサージされた。
さらに、アメリカン少女ケイトがリボンに飾られて運ばれてきて、
はっぴバースデーとぅーユーを歌われてプレゼントされた。
から、ありがたくちょうだいしといた。ケイトは、えへへ。と言っていた。


 ケイトはバリバリのアメリカンで、ケチャップと甘いものが大好きで、
人にいたずらするのが大好きで、後ろから飛びげりをして逃げていったり、
荷物の少なさを自慢してきて、「ほら、パンツは3枚しかもってない」と見せてきたり、
皿洗いをする時は音楽にのってお尻をふりながら洗うような子。

しかもおれまで一緒にお尻を振らなきゃいけなかった。振らされた。
それで音楽が変わって好きな曲がかかったりすると(って言っても彼女が作ったベストテープだから全部好きなんだけど)、
皿を放り出して踊りはじめて、
一緒に踊っていたメキシコ少女は興奮しすぎて生卵を壁に投げつけていた。
そのくせに、後で「私ってアホだわ。」と言って悲しそうな顔をして卵の後片付けをしていた。


 まあとにかく、ケイトの、毎日ひざまくらの顔マッサージをせがんでくる作戦に、ふぉーりんらぶ。
どうも、惚れっぽすぎるんだけど、まあ旅だしねえ。

 でも、ケイトとは、まあまあプラトニックだった。
なぜなら、すぐにケイトへのまほうが冷めちゃって、実はアンのことを愛していることに気づいたから。

アンはフランス少女。
ケイトの奔放な愛についていけませんでした。
だって、アンは、おれとケイトが一緒にいると元気がないんだもん。

なんか、中学生の恋愛日記みたいになってきた。まあいいや。
アンは、紫の服が似合う女の子。
そして、いつもカメラとテープレコーダーを持ち歩き、
人の声をこっそり録音して、「びこうず、いっつ、アート、ウフフ。」と微笑み、
持ち歩いている数種のひもで編物を作ったり、人をしばったりしてくる人だった。

でもアンへの気持ちに気づいた時には、残り3日ぐらいになってて、そのまま別れちゃった。
手紙書くよ。っておれが言ったら、
"I will return e-mail if you are nice"ってアンは言ってたのに、
メールの返事をくれねえ。くっそお。

 シャイな韓国人少女は、最後、スペイン少年といい感じになっててびっくり。
 あ、一応ワークキャンプだから、働いてました、お城の改築のお仕事。
 

ブラヒムに抱きつかれる韓国少女。とってもいい顔をするんだよね。

紙きれ口移しゲーム。吸わないと落ちます。左がケイト。

クリスマスパレード。

横断幕にいろんな国の言葉で「メリークリスマス」って書いたんだけど、
日本語で言うと何かねえ。メリークリスマスはメリークリスマスとしか言いようないよな。
わかんないから、「聖夜」って書いた。漢字のほうがかっこいいからね。

セクシーダンスをしながらせまってくるキャロリン。

おでこを見せる髪型が好きじゃないって話をしたら、この日は髪の毛がおりてた。

そして投げキッス。おえー。

プレゼント交換のプレゼントは、もちろん豆腐部Tシャツ。
お城に落ちてた古いTシャツをリメイク。
アメリカ人のライアンがゲット。
彼は暑がりで、いつもTシャツでいる人だったから、まさに適任でした。

クリスマスと年越しは、朝方まで踊ってた。

バースデーケーキ。

みんなに囲まれて誕生日プレゼントを渡されたところ。
写真たて、香水、さわやか梅酒。
それにストッキング。いつも寒がってるからだって。
何しろ、いつも7枚ぐらい重ね着してたから、みんなに面白がられていた。
君達とは体温が違うって言ってるのに。
この後に服を脱がされてマッサージオイルでどろどろにされた。

ケイスケ、アンド、ケイト

メキシカンのパトリシア、アメリカ人のライアン、そしてフランス少女のアン。

ライアンのホームページにもっとたくさん写真があります。
見たい人はどうぞ。
http://www.1800getryan.com/Le_Creneau.html

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