タイ編  

バンコク3日目、怪しい宿泊者が多いと噂の安宿街へ行くことにした。

白いことが起きないかなと、少し期待。
宿を探して歩いていると、背後から「すいませーん」という男の人の声。
35ぐらいの日本人だった。
「いい宿を知りませんか?」
と言って声をかけてきたのに、一緒に宿を探していると、
「去年この宿に泊まった。ここにしましょう」
と、不思議なことを言い出した。
宿が決まって、飲みに誘われ、近くのバーへ。

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飲んでいると、彼はだんだんと、女の子の話しかしなくなった。
この人がおれに近づいてきた目的は、
どうやら女の子のいる店に、一緒に行く相手をみつけるためだったらしいということ
が判明した。
彼は自信満々に、「普通に飲むのと大して値段も変わらないですよ」
。。。。
確かに安かった。
女の子に飲み物さえ与えなければ。
どの店に行っても、もてもて
あれはただの営業スマイルじゃないね
きっとタイ人にもてる顔のような気がする。うん。

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5軒目の店はゴーゴーバーだった。
おっさんは結構お酒がまわって調子づいていて
女の子達にドリンクをふるまっていた
少女達はいつも
Can I have a drink ?
とかわいい顔をして言ってくる
飲みもしないくせに。
そう言われたらいつも
満面の笑みで
ノー
と言ってやった。
女の子達は
I wanna go with you..
と言ってかわいい顔をしてくる。
隣でおっさんが
『ここで買っちゃだめだ。高いから』
しばらく飲んだあと、おっさんが
『よし、チャイナタウンに行くか!!』
と立ちあがり2人でタクシーで移動
そして、タクシーからおりて
1分もたたないうちにおっさんは通りにいた女の子に話しかけ、一緒に帰る約束をかわした。
びっくりしていると、『君も早くみつけなさい、15分後に
ここで待ち合わせて一緒に帰ろう。ほいじゃ』
と言って女の子とどこかに消えた。
一言もしゃべれぬうちに、薄暗い道に取り残される
おえー。こんな知らない街で一人にしないでくれー
数メートル歩くごとに『ハーイ』と声をかけられる。
みんなあやしい人にみえてくるし男か女かも謎だ。
超高速ウインク娘
こっちを見つめて、ものすごい速さで片目をチカチカしてくる。
ぶきみだよおー。
もう結構です、帰ってやる。
と思ったけど、ホテルの場所もよくわからんし一緒に帰るか
しかし約束の時間まで10分以上。
途方に暮れて道の片隅に少し立ち止まった。
すぐに、変な意味に間違えられると大変だと思って近くのコンビニに避難。
しばらくして、気づくと20代後半ぐらいの男にみつめられていた。
すかさず愛想笑いをして視線をそらしたが、次に気づいた時には彼は正面に立っていた。そして
『ユーゴーマイホーム』
と、誘ってきた。
この人はおれを連れて行きたいのか。それはかなり嫌だ。
と思ったので、のーせんきゅーとお断りをして背を向けたがついてくる。そして腕をつかまれた 。
『ノー!!』
殴 ってやるぞというぐらいの勢いでにらみつけてやったのに
逆にウルウルした超熱い視線でみつめ返されてしまった 。
そして彼はポケットから手錠を取り出し
『ユーゴーウィズミー』
とささやいた。
棚をはさんで追いかけっこ 。
棚の向側 から常にみつめてくる。
そのうちに、やつはびーる瓶を手にとり、ふりかざしてきた。

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コンビニ店内にいる人は助けてくれてもよさそうなのに、みんな無視。
レジカウンターに逃げこんで店員の陰に隠れるようにして助けを求めたら、
ここに入ってはいけません。などと言われた。
一瞬のすきをみて店から飛びだしたが後ろから追いかけて来たので
100mぐらい猛ダッシュし、交差点の影に隠れ、かどから覗くようにしてしばらく見
張っていたら、60ぐらいのおばちゃんに声をかけられた。
おそらく『若くて素敵ねえ』みたいなことを言っている。
そしてきっと、一緒に帰りたいのだろう。
そしてきっと、おれがお金を払わなくちゃいけないのだろう。
しばらく無視してたら、ばあちゃんはおれの腕をぷにゅぷにゅしてきた。
おえー。
走って逃げたせいで約束の場所もわからなくなり
仕方無く1人でタクシーで帰ろうとしたらだまされかけて
方位磁石を頼りに歩きだした
人通りのない道に入ってしまい、怖くて走り出す。
タイの夜道にあんなに番犬がいるとは。。。
大きい犬が突然追いかけてきた
あわてて全力疾走。
仲間の犬達がどんどん追いかけてきて
気づけば10頭位に迫られて、しかしどうすることもできずにひたすらダッシュし続けるのみでした
結局、道に迷ってタクシーを拾う。
最後に、一番始めに行ったホテルの近くのバーに入って、のんびりビールを飲みながら、
何ていう激しい夜だっただろう。と振りかえりつつ、興奮を冷ましてホテルに帰った。
すごすぎる。タイ。

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