泣いてしまった ゲシェ・マイケル・ローシュ先生~アジアヨガカンファレンスレポート(5)

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ゲシェ・マイケル・ローチ先生の講義を受けました。

講義のテーマは、バクティ。

「良い先生を見つけて、その先生に奉仕する方法」でした。

先生は言いました。

「今日、このカンファレンスに招待されている先生は、
 ほとんどが、良い師匠と、何年もいっしょに過ごしている。

 ダーマミトラーを見てみなさい。
 彼は師匠と、8年もいっしょに暮らしている」

そして、先生は、自分の師匠のことを話そうとしたときに、
師匠のことを思い出したようで、

「ぼくは今、ちょっと泣きたい」と言って、泣きだしました。

「師匠から受け取るのは、ヨガの知恵だけではない。

 愛情、関係、すべてを与えてくれる。

 いい先生にささげるほど幸せなことはないんだ」

ぼくも、もらい泣きをしました。

そして、自分は、いったい何をやってるんだろうと思いました。

ダーマ先生や、塚本先生のような真のヨギに出会っていながら、
まだ他に探している。

その後、みんなで、キルタンと言って、楽器に合わせて歌うのをやりました。

その歌詞は、

「グル ナイラヤ、 グル ナイラヤ」

というものでした。

たぶん、師匠への愛の言葉だと思います。

それを歌い始めたとき、
ぼくは、自分の先生が頭に浮かんできて、
なぜか涙が止まらなくなってしまいました。

ぼくが今、求めているヨガは、
2weekのティーチャートレーニングでも、
1カ月のインド滞在でもなく、

ただ、バクティ(愛)を捧げられる、1人のグル(先生)だと思いました。

今回、このカンファレンスで、
アメリカンなヨガも、インドの伝統的なヨガも、次々と、いっぱい受けました。

どの先生も、人間性がすごすぎて、超刺激的でした。

そして、どの先生も、
いろんなアプローチで、ヨガを教えていて、
続きを勉強したくなるものばっかりだった。

でも、今、必要なのは、
いろんな先生のやり方を、次々と真似するのでなく、
どのやり方でもいいから、決めたやり方で練習し続けることだと思いました。

本質は、みんな同じなのです。

今回のヨガカンファレンスは、
私にとって、すべて、このことを伝えられるためにあった気がします。

自分の心の中にあった、ふらふらした迷いが、すーっと消えました。

アジアヨガカンファレンス、
想像していた以上に、とても深く、人生観を変えるようなものになったのでした。

このすてきな機会に、感謝したいと思います。