9/26~29、
長野の穂高養生園にて、アンドレと辻信一さんの
エコ・スピリチュアルリトリートに参加してきました。
なんとも、心が温まる、すてきな時間でした。
あの濃密な時間を表現するには、
それこそ、3泊4日ほど必要なのだけど、
少しでも、みんなにそのエッセンスをお伝えしたいなあと思います。
リトリートのタイトルは、
Be the change. ~ポスト3・11を創るエコ・スピリチュアル・ギャザリング。
自分の体と心を通して、
環境のこと、自然のことを考えていくというのがテーマでした。
参加者は、スタッフも含めて17人ほど。
そして、夜のトークセッションの場では、
近所でコミュニティ活動をしている方々も参加され、
いっしょに語り合いました。
今回のリトリートは、
ヨガがはじめての参加者や、
わりと年輩の参加者もいたので、
アンドレがどんな感じで伝えるのだろうかと、
とても興味があったのだけど、
アンドレの芸術的なクラス運びにより、
みごとに、ヨガの深い本質を伝えていました。
チャクラの理解、
そしてそれをベースした体操、呼吸、瞑想により、
自分の内に深く意識を向けていきました。
ぼくたちは、環境を守ろうとするとき、
世の中をよくしようとするとき、
ついつい、まわりを変えることに意識を向けがちです。
しかし、
アンドレは、
ぼくたちの心の中には、誰もがろうそくのようなものを持っていて、
大切なのは、まず、自分の胸の内の光を灯すことだと言いました。
自分の中に光がともれば、
自分だけでなく、まわりの人たちにも光がともる。
そうして、みんなが自分の光をともしていけば、
世の中は変わっていくと言いました。
アンドレが取り上げていた、
「ハチドリのひとしずく」という物語があります。
あるとき、山が火事になって、
動物はみんな山から逃げて行きました。
でも、一羽のハチドリだけが、
湖で水をくわえては、山の火の上に1滴の水をポトリと落とし、
湖と山の往復を続けていました。
他の動物たちは、ハチドリに、
「そんなことをして、なんになるのか」
と言ってばかにしました。
すると、ハチドリは、
「ぼくはただ、ぼくにできることをしているだけ」
と言ったのです。
人を変えることはむずかしい。
ぼくたちは、ときに、なかなか変わらない社会に対して、絶望しがちですが、
ぼくたちは、自分にできることをせいいっぱいしたらいいのです。
それしかできない。
でも、そうして自分の内の光をともしていくことで、
少しずつ、自分のまわりが照らされていくのです。
世の中を変えようとするとき、
「よくないものに目を向ける」
のではなく、
「よいものに100%の意識を集中をすれば良い」
そうです。
例えば、
「自動販売機は、電気のむだづかいなので、買わないようにしよう」
「ユニクロや100円ショップは、大量生産・大量消費を増やすので、買わないようにしよう」
「原子力発電所は、危険なので、反対運動をしよう」
それらは、すべて、ネガティブな面に意識が向いています。
ときには、そのように声をあげることも有効かもしれませんが、
どうしても、対立が生まれてしまう。
対立というのは、ぶつかりあってる状態なので、進みにくいのです。
人を変えるのは、むずかしいのです。
そうではなくて、
「おいしい手作りのお茶を水筒に入れよう」
「友達が心をこめて作った服を着よう」
「風力発電で暮らせる、きもちのよいコミュニティをつくろう」
というように、
自分の理想の状態に意識を集中し、
それを自分で体現していけば、
いやなもののことを考えなくても、
自然にそれらは消滅していくのです。
「アンドレ先生にとって、美しいものとはなんでしょうか?」
と、ある人が質問しました。
アンドレは、森を指さして、
「自然だよ」
と言いました。
そして、その自然は、自分の中にもあると気づいたそうです。
自分の体も、自然の一部である。
自分の内に、自然の愛と同じ、愛がある。
すべての人の中に、その美しい自然を見ることができるそうです。
ぼくも、自分の内側にある、自然の愛の光をともして、
自分を照らし、まわりを照らし、
自分にできることを、
今まで以上に、楽しくやっていきたいと思います。
まずは、ほほえむことから。
Be the change!