「よく噛むこと」は大事だとよく言われます。
玄米カフェの富田先生も、
アーユルヴェーダの浅貝先生も、
いろんな人が、
よく噛むことが大切だと言っている。
しかし、いくら言われても、なかなか実践できないのは、なんでだろう。
よく噛めないのは、
心が「今ここ」にないからかなぁ。
そんなことを考えていたある日、
ぼくは、近所のカフェ「コージーコーヒー」で、
どれだけよく噛めるか、試してみることにしました。
「明太子フランス」(フランスパンに明太子が挟まったもの)
というパンを注文し、
どれだけゆっくり噛めるか、挑戦してみた。
よく噛むということは、
噛み終わるまで、飲み込まないということ。。
すぐに飲み込まないように、注意深く、
口の中の、「今、ここ」に集中して噛んでいると、、、
明太子フランスのおいしさが、込み上げてきました。
1口、噛むごとに、口中に広がるバターの味わい。
フランスパンの歯ごたえ。
明太子の余韻。
口の中に、こんな幸せがあったなんて。
今まで、よく噛まずに食べていたときは、
口の中にしあわせがあるのに、それに気づかず、
先にあるしあわせを探し求めていたんだと、思いました。
しあわせは、すでに、自分の中に、あった。。。
こんなに、しあわせだったなんて。。。
今ある幸せにフォーカスしだしたら、
しあわせすぎて、涙があふれてきました。
コージーコーヒーで、
1人、明太子フランスを食べながら、
ぼろぼろと、涙するぼく。
きっと異常な光景だったに違いありません。
それ以来、昔より、よく噛めるようになりました。
毎回、しあわせ泣きしながら食べるというわけにはいかないけれど、
ひとくち、ひとくち、
幸せや、感謝を、噛みしめながら食べられるようになった。
口の中にあるしあわせ。
でも、心が忙しくなって、
心が、どこか、過去か未来をさまよっているときは、
できなくなる。
これからも、今、ここの、しあわせを噛みしめながら、
生きていけたらいいなあと思います。