札幌のヨーガ療法学会に行ってきた

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先週末は、札幌で行われた、ヨーガ療法学会に参加してきました。

毎年おもしろいのだけど、今年も、特におもしろかった。

今年のテーマは、「がん統合医療とヨーガ療法」。

近年、がんの治療や予防に、
今までの西洋医学だけでなく、
「心」「食」「生活」などの代替医療が用いられることが増えてきており、
その中で、「ヨーガ療法」も、活躍の幅が広がっています。

がん患者に対して、
医師の方々が、今までの西洋医療と、東洋医療をどのように組み合わせて治療しているのか、
その中で、ヨーガ療法がどのように行われ、どのように効果が出ているのか、
その研究発表を聞くことができました。

東洋医学的な考え方では、

がんを含めたほとんどの病気は、
自分で原因をつくっているし、
それに対する治癒力も、自分で持っていると考えます。

特に、近年、
長寿遺伝子をアクティブにし、
アンチエイジング効果を得る方法として言われているのが、

・ストレスのない考え方(前向きな受け止め方)
・適度な運動
・過食・美食をさけた、質素な食生活

だそうです。

また、がん細胞が、危機を感じて増殖しようとする環境は、

・低体温
・低酸素
・高血糖

のときだそうです。

つまり、これらの環境を変えてやれば、
がん細胞もがんばる必要がなくなり、がん細胞は自然に消えていくということでした。

それを行うために、
ヨーガ療法を取り入れる試みが増えてきているのですが、

一般的に行われているような、動きの多いヨガ体操ではなく、
呼吸法や、体の意識化、ヨガの心の使い方などを組み合わせたものが、いろいろと試されています。

がん医療の現場では、
患者は、

「自分の死について」
また、「自分の生きる意味」について、

向き合うことになるそうです。

自分の存在を肯定できて、
なおかつ、「生きることに執着せず、でも、あきらめず」
という境地に達したときに、

がんの恐怖も克服され、治癒に向かうことも多いそうです。

今回の学会では、
ヨーガ療法士の資格を持っているキリスト教司祭さんと、
ヨーガ療法士の資格を持っている、仏教のお坊さんも参加していて、

医療と宗教の一体性について、語っておられました。

今回の学会に参加して、
いろいろと考えさせられるところや、
取り入れられるところがいっぱいあって、

ぼくのこれからのヨガに生かしていきたいと思います。

そして、ヨーガの活躍の幅を、ますます広げていきたいなと思いました。

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