10月24日~26日(月~水)石見銀山・生活文化研究所(群言堂)ツアーのお知らせです。
先日のブログでお伝えした通り、
10月末に、生命平和運動家「ファン・デグォン」さんが来日され、
10/28(金)には、神戸のspaceわにでお話会もありますが、
10/24-26に、ファンさんが訪れる、
島根県・石見銀山の、生活文化研究所(群言堂)に、
同行させていただくことになりました。
群言堂を案内してもらえるこの貴重な機会に、
ぼくのまわりで、行きたい人がいたら一緒にどうですかと
お声をかけていただき、
7名前後が定員ということですが、
もし、ごいっしょに行きたい方がいたら、
基本的には、神戸発着で、ツアーのような形で行きたいと思います。
ファン・デグォンさん、そして、
生活文化研究所、群言堂などを立ち上げられた、
松場登美さんとともに時間をすごす、
特別な旅となると思います。
他郷阿部家の宿泊なども含んで、
とてもスペシャルなこの企画に、
ぴんと来た方とご一緒できることを楽しみにしています。
以下、今回の企画をいただいた、
ゆっくり小学校の、上野ようむ員からの案内です。
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私は波瀾万丈の人生を送ってきました。
多くの苦しみや悲しみを経験しましたが、私は幸せ者だと思います。
すべては、自分自身の道を探す旅だったのです。
天に描かれた運命の探求だったのです。
ファン・デグォン
『ぬんさんとご縁のある方だけに、こっそりお誘い』
みなさんこんにちは。
ゆっくり小学校ようむ員、上野宗則です。
スローシネマ上映会やスローデスカフェで
お目にかかっているかもしれませんね。
この10月に、韓国の生態共同体活動家である
ファン・デグォンさんが来日されます。
ファンさんはこれまで何度か来日されていますが、
今回は初めて関西や山陰へ足をのばし、
多くのみなさんと交流をたのしんでもらいたいと思っています。
◆ファンさんについて
ファンさんは、1985年の独裁政権下、
北のスパイに仕立て上げられ、
ありとあらゆる拷問の末に無期懲役の判決を下され、
民主化に移行するまでの13年2ヵ月後の間、
無実の罪で投獄されていました。
国家に人生を蹂躙され、
抵抗を重ねるうちに満身創痍となった身体の前に野草が現れ、
命を救われます。
冒頭のメッセージにあるように、
「わたしは運よくも、生命の息吹など感じられない刑務所にいたからこそ、
そこで出会った無数のしがない命を通じて、
生命の尊さに触れることができたのだ」
とファンさんは言います。
わたしは何度かお目にかかっていますが、
多くの苦しみや悲しみを経験した者だけが
もちあわせているかのような、
あたたかさ、やさしさ、謙虚さ、尊さを強く感じる方です。
ぜひみなさんにもそのエネルギーに触れてもらいたい、そう思います。
伊豆の旅館前写真 伊豆の旅館で、ようこそのポーズ
ようむ員の無茶振りにも快く応えてくれるファンさん
◆ファン・デグォン(黄大権)さんのプロフィール
1955年ソウル生まれ。著述家、生態共同体活動家。
1985年、留学先の米国から帰国したその日に、
身に覚えのないスパイ容疑で
当時のKCIA(国家安全企画部)に拘束され、
2ヶ月に及ぶ拷問の末、北朝鮮のスパイに仕立て上げられる。
死刑求刑後無期懲役の判決を受け、
1998年に特赦による釈放までの13年2か月、
独房で牢獄生活を送る。
釈放後、アムネスティ・インターナショナルの招きにより、
ロンドン大学インペリアルカレッジで農業生態学を学ぶ。
2002年、獄中から妹に送り続けた絵手紙が
『野草手紙』として韓国で出版され、
100万部を超えるベストセラーとなった。
現在は、仏教僧・道法師を中心に結成された「生命平和結社」に参画し、
エコロジーと平和運動を展開しながら、
ヨングァンに生命平和マウルを建設している。
で、このたび、ファンさんとゆっくり、時を同じくできる、
特別な旅を企画しました。
まずは以下をご覧ください。
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ファン・デグォンさんと行く石見銀山―他郷阿部家
“暮らしの美”に包まれ、“復古創新”に出会う旅
■日程:10月24日(月)-26日(水)
■参加者:ファン・デグォンさん、ファン・アラムさん、キム・スヒャンさん、
ぬんさん、ゆっくり小ようむ員・上野宗則
■募集人数:7名前後
■参加費:4万8千円(税込)
参加費に含まれるもの:
交通費(レンタカー、ガソリン、高速道路代)、2泊分の宿泊、
2日目の昼食・夕食、3日目の朝食、昼食
※1日目の昼食・夕食代は含まれていません
※運転を交代してくれる人は、ドライバー割引(1000円~2000円引き)あり。
■おおまかな行程:
◎10月24日(月)
9時 JR兵庫駅集合、レンタカーで智頭町へ
→ 11時 智頭町の「タルマーリー」でピザランチ
→ 15時 出雲大社参拝
→ 19時30分(ここからファンさんと合流) ファンさんを囲んで夕食懇親会
宿泊:出雲周辺の民宿「持田屋旅館」に宿泊予定(2~3人の相部屋)
◎10月25日(火)
8時30分 宿を出発し須佐神社へ
→ 9時 須佐神社参拝
→ 11時 石見銀山(大森町)到着、群言堂本店を訪問
→ 11時45分 群言堂のカフェで昼食
→ 13時 群言堂広報三浦編集長の案内で大森町を自転車で散策
→ 16時30分 茅葺の古民家鄙舎でファンさんのお話会に参加
→ 18時 他郷阿部家にチェックイン
→ 19時 阿部家で松場登美さん、群言堂のスタッフを交えて夕食懇親会
→ 21時 登美さんのお話(場合によっては松場大吉さんのお話も)、自由時間、お風呂、就寝
宿泊:他郷阿部家(2~3人の相部屋)
◎10月26日(水)
6時 ぬんさんの朝ヨガ、ファンさんと百拝
→ 8時 朝食
→ 10時 阿部家チェックアウト、ファンさんと山歩き
→ 12時 昼食(場所未定・大森町)、シェアリング
→ 14時 大森町を出発、神戸へ
→ 19時 JR兵庫駅到着、解散
1日目は『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』でおなじみ、
渡邉格さん、麻里子さんが営む、菌本位制のお店、「タルマーリー」で
ピザやビールをたのしみ、出雲大社へ参拝。
その夜、ファンさんや通訳のスヒャンさん、
そして生後半年で国家に別れを強いられた息子のファン・アラムさんと合流し、
夜の食卓を囲みます。宿泊先は未定ですが、小さな宿を予定しています。
辻信一さんとベンチングする息子のファン・アラムさん。
大人になって、ファンさんとようやく再会!
そして2日目に訪問するのが
石見銀山の町であり、
地域を代表する会社、石見銀山生活文化研究所であり、
それを立ち上げられた松場登美さん、です。
◆大森地区について
島根県大田市の南側に位置する大森町は、
世界遺産に指定された石見銀山で知られる町。
およそ400人が住むこの集落は、
赤茶色をした石州瓦の民家が立ち並び、
川の水が静かに流れ、行きかう人びとはにこやか、
初めて訪ねたとき、
日本にまだこんなに美しい町があるのかと驚かされました。
日本を象徴する美しい暮らしの風景がある町、
と言っても過言ではないでしょう。
大森町写真 町を歩くだけでしあわせになれる!
◆石見銀山生活文化研究所について
石見銀山生活文化研究所は、
代表の松場大吉さん、奥さまの登美さんが立ち上げた、
衣類、生活雑貨、化粧品、
そしていまや、数々の古民家を再生するなど、
大森から全国へ暮らしの文化や思想を発信する、
ローカリゼーションの代表格と言える会社です。
名古屋で出会ったおふたりが、
大吉さんの生まれ故郷の大森町に移住したのは三十数年前のこと。
当時はバブルの真っ只中。
地方がますます切り捨てられ、過疎化が急速に進んでいた時代です。
登美さんによれば、大森の町は空き家が目立ち、
閑散として荒れ果てていたとのこと。
それでも登美さんは、
「草の種は、たとえ落ちたところが岩の上であっても、
そこに根を下ろさなければならない」と覚悟しつつ、
不思議とこの町に寂しさを感じなかった、と言います。
それどころか、ご近所さんとの人情味のあるお付き合いや
歴史ある町並みに感動し、
「山の向こうのことを想うより、
授かった人生、授かった場所をよしとして生きいこう」と、
この地で自分らしく、生き生きと暮らしていくことを決意します。
最初はハギレをパッチワークして、
小物づくりから始めた小さな事業は、
やがて、衣料と生活用品ブランド「群言堂」へと結実していきます。
登美さんによれば、衣服のデザインなどやったことがないそうですが、
並々ならぬアイデアと仕事への情熱によって、
いまや衣類に限らず、暮らしのすべてをデザインする会社へと成長し、
全国からこの小さな町に若者たちを引き寄せ、
地域をつくる、人々の暮らしをつくる、中心的な
役割を担っています。
ちなみに群言堂とは、
みんながわいわいと発言しながら、
一つのよい流れをつくっていくことを意味する中国語だそうです。
石見銀山生活文化研究所の手引き
http://www.gungendo.co.jp/lp/details/001325.php
群言堂本店前
石見銀山生活文化研究所
◆他郷阿部家について
他郷阿部家は、およそ230年前の武家屋敷を13年かけて再生し、
誰しもが自分のふるさとに帰ってこれるような場所、
暮らす宿としてオープンしました。
13年という数字に、
ファンさんが投獄されていた年数と重なって、なにかしら縁を感じます。
阿部家をひとことで言えば、
松場夫妻が掲げる“復古創新”の思想が凝縮された、
暮らしの美に出会える場所。
基本的に新しいものはなく、
近代社会から棄てられた、使い古されたモノばかり。
時間をかけて拾い集められたモノに手が加えられ、
それらが織り重なって、
圧倒的に美しい空間が創り出されているのです。
人々の暮らしの営みを受け継ぎ引き継いでいくことに
智恵や文化があることを世に問う場所でもあります。
「世界に美しい宿はたくさんある。
しかし、暮らしの美が感じられる場所はなかなかない」
と、世界を旅した作家から評された宿なのです。
他郷阿部家の動画はこちら。
大森町を訪ね、阿部家に泊まり、
大吉さん、登美さんの生き方や思想に出会って、
いつか機会があれば、
ぬんさんやいろんな人たちをここに連れてきたい! そう思っていました。
登美さんや群言堂のみなさんがスローシネマを見てくださって、
ぜひファンさんにお会いしたいと言ってくださったことから、
このツアーの企画ははじまりました。
決して安い金額ではないですし、
平日の日程なので、参加は簡単ではないと思いますが、
ファンさんのあたたかいエネルギーに触れながら、
暮らしの美に包まれる旅へ、ぜひご一緒いたしましょう。
ようむ員が心をこめて、旅のお供をいたします。
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ご参加のお申し込み、お問い合わせは、ぬんまでお願いします。
sakakiba@gmail.com
ともに、すてきな旅をすることを、楽しみにしています!