心が忙しい人におすすめの本

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ぼくの最近のテーマは、
「どうしたら、心が忙しくなくなるだろう」
ということだったのだけど、

そんなぼくにぴったりの本を読みました。

辻信一さんの、

スローライフのために「しないこと」

こんなにすてきな本があったとは。

この本によると、

ぼくたちは、競争社会、効率社会の価値観に染まりすぎていて、
「することリスト」をたくさんこなすことが正しいと思いこみ、
いつまでたってもなくならない「することリスト」に
追い回され、疲れている。

どれだけ時間を節約できる家電を買っても、
どれだけ、時間を効率化する勉強をしても、
ぼくたちは、ますます時間に追われている。

無限に成長しなければいけない。
速く成長しなければいけない。

という価値観を変えない限りは、
いつまでたっても、ゆったり生きることはできない。

ということでした。

ぼくは、ませた子供でしたので、

中学生の頃から、「時間術」「速読術」「睡眠術」などの本を読み、
効率良く、時間を使う方法を追求したりしていて、

また、大人になってからも、
いろんな自己啓発本やら、
できるサラリーマンになるための本やら、
勝間和代やら、
本田直之やら、
いっぱい読んで、

自分でも時間の本が書けるほどに、あれこれと時間を切り詰めて実践していました。

そのおかげで、
いろんなことを学んで、いろんなことができるようになった半面、

なんだか、いつも時間に追われているようで、
落ち着かない気持ちもありました。

会社を辞めたら、時間ができて、
心にゆとりができるんだろうなと思ってたのですが、

実際にサラリーマンを辞めてみると、
全然、そんなことはなかったのです。

やりたいことが次々とでてきてしまって、
やらなきゃ、やらなきゃ、と焦っている自分。

今の自分に満足できず、
もっと、もっと、
新しい自分、よりよい自分にならなければと焦っている。

時間に対する執着、成長に対する執着が強くって、

なかなか、心のくせは取れないのです。

この本を読みながら、いろいろ考えたのだけど、

時間を効率化して、いろんな活動や学びをしてきたおかげで、
ヨガを学んだり、
英語が話せるようになったり、
ネットに詳しくなったり、
いろいろなつながりができたり、
してきたわけで、

そんな自分は好きだし、否定することもない。

でも、

時間を切り詰めてバリバリやってるときも、

非生産的に、ぼーっとしてるときも、

そのときどきの自分を、
どっちもいとおしく、楽しめたら、さらにいいんだろうなと、

この本を読んで、
バランスがさらに取りやすくなった気がします。

必要以上に、学ぶこともない。
人より抜きんでようとすることもない。

今あるもの、今持っているもので、
今、まわりにいる人と楽しむ

ということを大切に、

これからも生きていこうと思います。

今は、辻さんの別の本

スロー・イズ・ビューティフル(遅さとしての文化)

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を読んでいます。

辻信一さんの、
急ぎ過ぎる社会への提言はすばらしいです。

みんなの意識が変わることで、

成長至上主義、
大量生産・大量消費、
グローバリズム

の世界から、

持続可能の、循環型社会(現状維持)、
ローカリズム
1人1人が個性を発揮できる社会

に変わっていくのだと思います。

興味ある方は、ぜひ、読んでみてくださいね。

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