1週間、イギリスに行ってきました。
長い間、あこがれていた、
愛する師、サティシュ・クマールさんの、シューマッハ・カレッジ。
自然と共生し、持続可能な社会を目指すための大学です。
農や食、エコロジー(自然環境)、経済などを、
ホリスティック(包括的)に考え、
これからの新しい時代のあり方を学ぶ場です。
1年間の修士(マスター)コースの他に、
1ヵ月や1週間などの短期コースもあり、
今回は特別に、日本語通訳つきの、日本人のためのコースが開講されるということで、
参加してきました。
東京アーバンパーマカルチャーの、ソーヤー海くんの主催でした。
サティシュは、
生き方の見本として、
ぼくが、もっとも尊敬し、もっともあこがれ、
影響を受けている人です。
愛にあふれ、知恵にあふれ、
すべてにやさしく、力強く、
しゃべる言葉のひとつひとつが、詩のように美しく、
心を打たれます。
サティシュといっしょにすごし、
サティシュといっしょに学べる、
夢のような日々でした。
シューマッハカレッジの教えは、
3つのH
・HEAD(頭)
・HANDS(手)
・HEART(心)
をテーマにしています。
頭だけ(知識だけ)の学びでなく、
手を動かし、暮らしの実践の中から学ぶ。
心の学びのため、
瞑想したり、詩を読んだり、歌ったり、
シェアして心を開き合うことも、大切な学びのひとつです。
できる範囲で、
・オーガニック(無農薬、無化学肥料)
・自家菜園、もしくはローカル(地元産)
・旬のもの
・加工や輸送、包装が少なく、二酸化炭素排出を抑える
というテーマで、
みんなが交替で料理を手伝い、
朝・昼・晩、みんなで食卓を囲みます。
授業は、サティシュや、
その他、最先端の思想を持った講師の方々により、
座学やワーク、遠足(散歩)を通して行われます。
今回のコースの中では、
・地球の進化とガイア理論について
・コミュニティについて
・フォレストガーデン(アグロフォレスト):環境負荷が少ない森の農園
などについて学びました。
サティシュとの問答を通じて、
自分のあり方について学び、
謙虚で、愛ある存在であるための、
たくさんの気づきをもらいました。
シューマッハカレッジでの滞在を通じて、
これからぼくが目指す「学びの場づくり」のための、
ヒントやインスピレーションをたくさんもらいました。
この貴重な学びを、
これからのぼくの生き方の実践にいかし、
みんなとともに、一歩一歩、
しあわせな社会をめざして歩んでいきたいと思います。
シューマッハでの深い学びを、ここで伝えることはむずかしいのですが、
以下の書籍で、
シューマッハカレッジでの教えを感じることができると思います。
ぜひぜひ、多くの人に読んでいただけたらうれしいです。
英国シューマッハー校 サティシュ先生の最高の人生をつくる授業
辻信一さんが、大学のゼミの生徒たちを、
シューマッハカレッジに連れて行った時のドキュメンタリー。
シューマッハを疑似体験できます。
ゆっくり小学校−学びをほどき、編みなおす (ゆっくり小文庫)
辻信一さんが、シューマッハカレッジの教えを、
日本で広めるために立ち上げた、ゆっくり小学校。
かわいいイラストとユーモアいっぱいで、さらっと読めます。
サティシュ・クマールの今、ここにある未来with辻信一 [DVD]
サティシュへのインタビュー映像(65分)と、本がセットになったDVDブック。
このDVDの、サティシュのやさしさと力強さあふれる語りに、ぼくは惚れてしまい、
この映像の上映会を、これまでに10回以上もしています。
サティシュ・クマールのゆっくり問答 with 辻信一 (ゆっくり小文庫)
サティシュの日本国内で行われた講演会での、質疑応答を収録した本。
サティシュは、どんな質問にも、詩のように美しい言葉を返し、
質問した人が感動して泣いてしまうこともしょっちゅうです。
ユーモアとやさしさにあふれたサティシュの言葉がすごい。
君あり、故に我あり (講談社学術文庫)
サティシュの自伝的な本。
サティシュのこれまでの生い立ちや、思想のベースがいちばんよくわかる本です。
リサージェンス(日本版)
サティシュが30年にわたり編集長を務めてきた、世界の先端をいくエコロジーに関する雑誌。
科学、経済、アート、宗教などのいろんな分野において、
地球にやさしく、平和で、人々がしあわせに満たされるような
新しい時代のための良い事例や、インスピレーションにあふれる、すばらしい雑誌です。
雑誌は英語なのですが、1年ほど前から、主要な記事を日本語に訳した「電子版」が始まりました。
ぜひぜひ、興味あるものあったら、読んでみてください。
シューマッハカレッジWEB
https://www.schumachercollege.org.uk/