続いてこの本。
著者の田中さんは、みやじ豚の、宮治さんと同じように、
農業の新しいやり方を創りだし、
「農業は、かっこよくて稼げる仕事だ」ということを世に伝えようとしています。
田中さんは、ビジネスの世界で学んだ経営のノウハウを、農業に持ち込みました。
業務の効率を上げ続ける方法、みんなが勉強できる仕組み、
みんながチームとなってがんばって働ける仕組みなど、
農業の世界で凝り固まっていた古い体質を、
農の素人ならではの感覚で取り組んで、どんどん新しくしていきました。
農業って、「若者離れ」っていうイメージがあるけど、
田中さんが言うには、農業の世界は、人材にあふれているそうです。
若くて優秀でやる気のある若者が、どんどんアクセスしてくるらしい。
法律なども、優遇されるようになってきていたり、
世の中の雰囲気的にも、とても応援を受けやすく、
また、素人であっても、本気でやっていると、技術もどんどん学べるとのこと。
日本の農業は、ターニングポイントを過ぎて、
いい方向に向かい始めたんだなあと思いました。
今後、自然に、マーケティング視点の農業が進んでいくと思います。
これから、農業をやる若者は増えていくので、
ぼくが農をやることもないかもなあとちょっと思ったりもした。
ぼくが本当にやりたいのは、
やっぱり、みんなに健康な体と心を持ってもらい、
みんなが「今しあわせ」と思えるような社会を作ることの気がします。