スミニャックの街で両替した時の話です。
家族みんなで、両替所を探しながら歩いていて、他よりレート(交換率)の良いところを発見しました。
レートがやけに良いので、少し怪しい。
家族7人とも両替所に入り、みんなが、だまされないように警戒して見守りながら両替しました。
普通の両替所は、50,000ルピア(約500円)札か、100,000ルピア(約1,000円)札にチェンジするのだけど、
ここでは、20,000ルピア(約200円)札にチェンジしてきました。
5万円分を両替したので、合計250枚の札束です。
数をごまかされないように、しっかりと家族みんなで数えました。
その時は、ごまかされたことに全く気づかず、両替所を出たのですが、
その後、たまたまカフェで隣にいたバリ人のお兄さんが、
ぼくたちが大量の20,000ルピア札を持っているのを見て、
「多分、両替屋でだまされたと思いますよ」と教えてくれました。
お札の数を数えたら、確かに、だまされていました。
手口はこうです。
①まず、20,000ルピア札を25枚ずつ数えて、金額分の山をつくる。
今回は、10個の山。
(この時点で、ちょっとあやしいので、
ぼくたちは、ごまかされないようにしっかり数えて、お札から目を離さないようにしてました。)
②全部の札束を、ひとつに束ねて、トントンと揃える。
このときに、なんと、お札の約半分を下に落としている!
家族みんなで見てたけど、誰も気づかず。
なかなかの手さばきです。
③厚みが減ったのがばれないように、
手でぎゅっと押さえながら、半分に折って渡してくれる。
しかも、ていねいにも、
「みんなで分けますか?」とか言って、家族数人に、分配して渡してきた。
このあたりの話術と、手順のスムーズさはさすがです。
かなり警戒してたにも関わらず、みごとにやられましたヮ。
みなさんも気をつけてくださいナ
負けず嫌いのうちの家族は、
次こそは、トリックを見破って、表示通りのレートで両替してやろうと言って、
もう一度、その両替所に行きました。
もちろん、だまされたことに気づいてないふりをして。
両替所のお兄さんたちは、さっきだました人達がまた現れたのを見て、少しおどおどした感じでした。
「今度は、50,000ルピア札でいいか?」とか言って、
今度は、手品をすることなく、普通に両替してきました。
うちの母は、まだ気が済まなかったらしく、
同じ日に、さらに2回、そこに両替をしにいきました。
だまされたお金を取り返せるわけじゃないけど、意地ですね。さすが、うちの母。いいぞ。
最後は、「もうお金がなくなったので、また明日来てくれ」
と断られたらしい。
そのレートでまじめに両替すると、きっと儲けが出ないのだと思います。
家族みんなで、とてもいい勉強、いい経験になりました。
感謝感謝