「木を植えよ!」という本を読みました。
著者は、世界で最も多くの植樹をしている、
植物生態学者の宮脇昭さんです。
「人間は、森なしでは、生きられない」
ということは、よく聞くけれど、
実際に、どうしたら森を作れるのか、
ぼくに、何ができるのか、
具体的に、あまりイメージがわかないなあと思っていたら、
この本に出会いました。
宮脇昭さんは、これまでに、
4000万本以上の植樹にたずさわり、
日本だけでなく、世界各地に森を作ってきたそうです。
宮脇方式とも呼ばれる森づくりでは、
その土地に元々生息している、風土に合う樹を混合で植えます。
例えば、日本の多くの地域では、
シイ・カシ・タブが基本になるそうです。
正しい樹を選んで、上手に植えれば、
手をかけなくても自然に繁り、
自然の生態系のバランスを取ってくれるだけでなく、
火事や地震、大雨などの防災から守ってくれるそうな。
神戸の震災の時も、
土地本来の木が植えられていたところでは、
火事をせき止め、
倒壊した建物からすきまを作る役割も果たしたそうです。
「森づくりは、山の中だけでなく、都会にこそ必要」
と、宮脇さんは言います。
学校や、公園のような場所はもちろん、
家の庭の、ほんの少しのスペースからでも始められるそうです。
本の後書の、宮脇さんの言葉の一部を、以下に紹介します。
まだ一度も木を植えたことのない皆さん、
ぜひ一度、だまされたと思って植えてみてください。
単なる趣味の木ではなく、いのちを守る本物の樹種を植えてください。
たかだか1人が10本、20本植えても、
大したことはないかもしれません。
しかし、より多くの皆さんに「いのちの森」をつくっていただき、
その喜びを体験してもらいたいと願っています。
そして、木を植える充実感、幸福感を、
日本から地球上のすべての人に伝えてもらいたい。
森は、いのちそのものです。
人間は、森に支えられて今日まで生き延びてきました。
明日を生きるそのいのちの証は、
今日、木を植え、本物の「いのちの森」をつくることから始まるのです。
ぼくも、木を植えたことがありません。
木を植えるという体験を、してみようと思いました。
最近は、自然環境がどんどん減り続けることが当たり前になっているけれど、
1人1人が木を植えることによって、
逆に、自然を増やしていく時代が、
これから始まるのだと思います。
DVDもすばらしいです。
来週水曜のゆる会の前に、
このDVDを観ようと思うので、
興味ある方で、お時間合う方は、ぜひ、いっしょに観ましょう。