今日は、おもしろい本を紹介します。
「月3万円ビジネス」という本です。
この本は、月に3万円稼げるビジネスをいっぱい紹介しています。
例えば、、、
「ニワトリを飼って、卵を1日20個売る」
「出張大道芸をする」
など。
冗談みたいなビジネスがいっぱい載っていて、笑っちゃうのですが、
読み進んでいくと、とても深い思想が語られています。
この本で言う、「月3万円のビジネス」とは、
規模の拡大を目指す大企業が見向きもしないような、
売り手と買い手の顔が見える、地域のビジネス(ローカルビジネス)なのです。
「どんどん利益を拡大し市場を広げる、競争の世の中」から、
「みんなでシェアし合う世の中」に変えるには、どうしたらいいか?
政治やら、経済やら、
いろんなことが大きくなりすぎて、
個人の力で社会問題を解決するのはむずかしい今、
自分たちにできることから世の中を変えていくには、どうしたらいいか?
大きい仕組みに依存せず、
大量生産・大量消費の生活から降りて、
自分たちの地域で、独立した暮らしをするにはどうしたらいいか?
この本は、
そんな問いに対するヒントを与えてくれます。
この本の中にある
「大きなことを叫ぶより、
いいこと、小さいことを、みんなで、愉しくやる。
小さければ小さいほどいい。
すぐに取りかかれるし、結果も出やすい」
という言葉が、とても好きです。
「企業の時代」から「個人の時代」に移りつつある今、
「企業に属して、遠くの人に物を売る」のではなく、
「1人1人が自分の得意なことをして、まわりの人を喜ばせる」
ということが大切になってきている気がします。
この本を読んでいると、
自分の好きなことをしてお金を得るアイデアがどんどん生まれてきて、
自由に生きていけそうな気がしてきます。
そんなヒントがほしい人は、ぜひ読んでみてください。
ちなみに、この本の著者の、藤村靖之さんは、かなりおもしろい方です。
現代の電化製品は、本当に電気を使う必要があるのか?
ということを疑問に思い、
電力を使わない掃除機やら、冷蔵庫やら、家やらを発明しています。
ちょっとローテクで不便なのだけど、
味があって、のんびりで、環境にやさしくて、すてきです。
ぼくたちは、
便利さを求めすぎるからこそ、
石油に依存したり、
使い捨てをしたり、
地球に負担をかけてしまってることが、いっぱいあるのです。
ウェブサイトの発明品を見ているだけで、おもしろくて、なごみます。
非電化工房
http://www.hidenka.net/