先週、神戸・大開の「おっこ食堂」で行われた、
つぶつぶ雑穀料理教室に行ってきました。
「つぶつぶ雑穀料理」とは?
あわ、ひえ、きびなど、日本の伝統的な雑穀をいっぱい使う料理法で、
「つぶつぶクリエーターゆみこさん」が、これからの食として提唱してるものです。
考え方のベースは、マクロビオティックに似ていますが、
いろんな雑穀をふんだんに使います。
ぼくは、1年ほど前、ゆみこさんのインタビュー記事を読んで、
食に対する考え方に、とても納得しました。
『食っていうのは、ファジー(あいまい)なもの。
これが正しいとか、これが正しくないとか、決めるべきではない。
今、自分がどんな食べ物を欲しているか、
どのくらいまでなら、大丈夫か。
そういう感覚を磨くのが大切。
何を食べても、体が持つ適応力で、ある程度は対応してくれるし、
人によって、何が良いかは変わってくる。
「正しいと言われるもの」を求めすぎるより、ほどほどに、
体の「ワクワク」を大切に、食を楽しむのが大切』
とおっしゃってました。
マクロビオティックを習って以来、
少しきゅうくつになっていたぼくの頭を、
とてもすっきりさせてくれたのです。
それ以来、ゆみこさんの「つぶつぶ雑穀料理」が気になっていたわけですが、
先日、有機やおやのジンジャーさんに行ったら、
たまたま、ゆみこさんの娘である「優気さん」に出会いました。
優気さんは、最近神戸に引っ越してきて、
つぶつぶ料理教室や、ランチ会などの活動をはじめられたそうです。
マクロビオティックの考え方では、
肉・卵・牛乳・魚などの動物性たんぱくを減らし、
全粒粉(殻つきの)穀物を、食の中心とします。
一般的には、
全粒粉穀物として、玄米を食べます。
玄米は、栄養バランスは完璧なのだけど、
消化が悪いという欠点があります。
そして、殻が硬く、繊維質が多いので、食感が苦手な人もいます。
やっぱり、白米の方が、軽やかで甘く、
みんなの体が、自然と白米を選ぶのも、当然のことだなあと思います。
ぼくも、胃が丈夫な方ではないので、
玄米は、ちょっと重く感じてしまうのです。
つぶつぶクッキングでは、
お米を、白米や五分づき米(半分精米したお米)などにして、
そのかわりに、雑穀を混ぜて炊きます。
玄米より、白米の方が、雑穀との相性が良く、おいしく炊けるそうです。
そしてさらに、
おかずや、スイーツにも、どんどん雑穀を使います。
玄米が好きでない人でも、
穀物がいっぱい食べられる、ナイスな料理法です。
マクロビオティックでは、
食べるものの50%ぐらいを、全粒粉の穀物にすると良いと言うのだけど、
グルメな現代人にとって、
食事の半分を玄米にするのって、むずかしいだろうなあと思うんです。
やっぱり、おかずやスイーツが多い方が、楽しい。
お酒が好きな人が、居酒屋に行った時、
料理の半分が、玄米だったら、
ちょっと楽しくないと思うんだよねえ。
でも、つぶつぶクッキングで、
雑穀をどんどん料理に混ぜていけば、
50%を雑穀にするのも可能だと思うのです。
雑穀は、
ヒエ、アワ、キビ、高キビ、ソバ、大麦、
ハト麦、シコクビエ、アマランサス、キヌア、黒米、赤米など、
種類が豊富で、
味も、食感も、さまざまなので、
料理に活用することで、
いろんなバリエーションが出て、創造性が高まります。
食べるときには、
雑穀の、プチプチした感触が楽しく、
なんだか元気になります。
雑穀の一粒一粒が、
土にまけば、芽を出して、何千粒という実をつけるほどの、
エネルギーのかたまりなのです。
今回の料理教室では、「もちキビ」を使った料理を作りました。
・もちキビとトマトのスープ
・もちキビとポテトの炊き合わせ
→それを、ペペロンチーノ風に炒めるバリエーション
→それを、パンにのっけてピザ風にするバリエーション
とてもおいしいです。
ピザ風トースト、たまりません。
雑穀は、いつでも家に常備しておけるので、
それで料理にバリエーションをつけられるのは、
とても便利だなあと思います。
つぶつぶの料理法は、マクロもそうですが、とてもシンプルです。
調味料もシンプルに、素材本来の味をいかします。
その分、調味料は、化学的につくられたものでなく、
昔ながらの、てまひまをかけて作られた、本物を使います。
・ミネラルをたっぷり含む海の塩
(※食卓塩は、塩化ナトリウムだけを精製してしまっている)
つぶつぶのおすすめの塩は、「海の精」
・木樽で発酵熟成された、本物の醤油
・ちゃんと発酵熟成された味噌
・なたね油
(※ゴマ油や、オリーブオイルだけだと、α-リノレン酸が不足するので、
なたね油をメインに使うと良いそうです。)
つぶつぶのおすすめは、「オーサワのなたね油」
・純米酒
・梅酢
・ゴマペースト
以上が、基本の調味料。
その他のものは、楽しみで使っても良いけど、
なくても十分だそうです。
シンプルです。
ぼくも、さっそく雑穀を取り入れた食生活をはじめました。
雑穀は、まとめて炊いて冷蔵庫に保存すれば、
5~6日は日持ちするので、
タッパーに入れておくと、いろんな料理に使えて便利です。
重ね煮と、雑穀のストックを作っておくと、
料理がとても楽に、しかも健康的に、なるので、
とってもおすすめです。
みなさんも、つぶつぶ雑穀料理を、ぜひ食習慣に取り入れてくださいね。
つぶつぶをはじめるのに、おすすめの本は、これだそうです。
雑穀と野菜でつくるつぶつぶクッキングSTART BOOK
ぼくも、買って読みましたが、ほんとにすばらしい。
レシピも載ってますが、
料理に対する考え方が書いてあって、
すごくわかりやすい。
なんだか、とても、共感できるのです。
ゆみこさん、すてき。
優気さんの、神戸での予定は、以下だそうですので、
興味ある方は、参加して、まず食べてみてくださいな。
■つぶつぶ雑穀料理とオーガニックなおしゃべりを楽しむ
つぶつぶランチ会☆★ vol.5 @自然派Cafe ごパン(神戸・六甲)
6月25日(月) *完全予約制!*
■つぶつぶ料理教室@おっこ食堂(神戸・大開)
7月25日(水)、8月8日(水)
■神戸三宮 de つぶつぶランチパーティー☆
20名限定のみんなでわいわい交流会(^^)/
7月1日(日)
詳細は、優気さんブログにて
http://yukichancooking.blog.fc2.com/
なんだか今日は、つぶつぶを絶賛してしまったよ。
ぼくも、まだ、つぶつぶ生活をスタートしたばっかりですが、
なんか続きそうな気がしてます。