先々週末、
倉敷にある曹洞宗の禅寺「円通寺」にて、
井上貫道老師の禅会に参加してきました。
月に1回行われている、この禅会は、
土曜夜の18時半から始まり、
日曜朝の10時頃に終わります。
初日は、
18時から2時間ほど、老師の講話を聞き、
その後、1時間ほどの茶話会で、
坐禅についての質問などを、自由にすることができます。
翌日は、
朝5時から、1時間ほどの坐禅があり、
その後、老師のお話、読経、作務(掃除)、
そして、最後にも1時間ほどの茶話会で、
いろいろと質問することができます。
老師は、
「物事をありのままに見る」
とはどういうことか、
お話されました。
ぼくたちは、何か物を見る時、
どうしても、過去の記憶に照らし合わせて見てしまいます。
例えば、ケーキを食べた時、
「ちょっと甘すぎるなぁ」とか、
「いまいちだなぁ」とか、
考えてしまうのは、
過去の記憶と比較して考えるからだそうです。
過去の記憶なく、ただ味わったとしたら、
ただ、そのもの自体を感じるだけだそうです。
ぼくたちは、何をするにしても、
今の瞬間でなく、過去の記憶を通して物を見てしまいます。
でも、
いちど、「ありのままの今」を感じる体験をすると、
(それが、悟りとか、見性ということなのだと思いますが、)
その後の「物の見方」が変わり、
過去の記憶を通したり、通さなかったり、
自在に、とらわれなく、
物事を見られるようになるそうです。
(むずかしい話でしたが、ぼくの理解ではそんな感じでした)
ぼくも、ヨガをするようになって、
だんだんと、先入観なく、思い込み少なく、
物事を見られるようになってきたものの、
まったく過去の記憶を通さずに見るなんてことは、
とうてい、できそうにありません。
自動的に過去の記憶に照らし合わせてしまいます。
禅では、その境地に近づいていくため、
ただ座り、ただ物事を行い、
今の瞬間を、ありのままに受け取っていくようです。
むずかしい。。。。
興味深い。。。
興味ある方は、ぜひ、禅会に参加してみてくださいな。
円通寺(岡山)「正法眼蔵」講話会の詳細はこちら
http://tosenin.e-tera.jp/inouekandourousi/inouekandourousi.html